内容紹介
パスカルといえば,中学時代に習った「パスカルの原理」を思い出す。父の天才教育を受け,二十代で数学,物理学で不滅の業績を残した彼は,また偉大なる思想家でもあった。「人間の悲惨」と「思考の偉大」の矛盾を追求し,それを救うために哲学があり,キリスト教を求めた彼こそ”考える葦”(パンセ)であった。
目次(内容と構成)
Ⅰ はじめに
パスカルという人
パスカルの時代
パスカルの生活と業績
Ⅱ パスカルの生涯と思想
子ども時代
ルアンの時代
最初の回心
社交生活
決定的回心
ポール-ロワイヤル
プロヴァンシャル
晩年
Ⅲ パスカルの人間論的思想
幾何学の精神と繊細の精神
考える葦
気晴らし
年譜
参考文献
さくいん