内容紹介
近世合理主義哲学の祖であり,解析幾何学の創始者である。彼の合理主義哲学は,いかにしてわれわれは意識のそとにある世界を認識し得るか,つまり主観と客観を自覚的に定め,一般存在を意識の問題として考察したことである。その意味で「われ思う,ゆえにわれあり」という有名な言葉は千金の重みをもっている。
目次(内容と構成)
デカルトについて
Ⅰ 哲学者にいたる道
生いたち
進路の確定
カオスからコスモスへ
方法に従っての放浪
『宇宙論』をめぐって
宇宙の中心に位するもの
死にいたるまで
Ⅱ 五つの哲学的著作
『方法序説』
『規則論』
『省察』
『哲学原理』
『情念論』
Ⅲ 哲学者の人間像
孤独なる哲学者の像
精神の自己内還帰
抽象化と具体化
意識から存在へ
あとがき
年譜
参考文献
さくいん