内容紹介
宗教改革の指導者として世界的役割を果たしたルターは,自分自身は忠実な教会の子だと思っていた。ところが法王の免罪符(贖宥符)に対する弾劾を出したことから宗教改革者の立場にたたざるをえなかった。九十五条の意見書を発表し,信仰によってのみ人は救われると説くプロテスタンティズムの厳しさを究明。
目次(内容と構成)
Ⅰ ルターの住んだとき・ところ
そのころの民衆の生活
ルネサンスをささえた商人貴族
ルター宗教改革の背景
Ⅱ マルチン=ルターの生涯
中世的雰囲気につつまれて
恵みの神をもとめて
宗教改革ののろし
ローマとの対決
宗教改革運動の進展
挫折と再起
晩年
Ⅲ ルターの思想
ルター探求について
若きルターの神学――『ローマ書講義』――
宗教改革の発端――九五か条の提題――
ローマとの対決――宗教改革の三大文書――
宗教改革運動の進展――『この世の権威について』――
ルターと農民戦争
ルターとエラスムス――「自由意志」論争を中心として――
ルター思想の意義
あとがき
年譜
参考文献
さくいん