一般書籍

親鸞

新装版 人と思想 8

著者・編者 古田 武彦
判型 新書
ページ数 256ページ
定価(税込) 1,100円
ISBNコード 978-4-389-42008ー6
発行年月日 2015/9/10

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内容紹介

京都の公卿の子として生まれた親鸞は,幼くして出家,叡山に学ぶが,教団の腐敗をみて下山,やがて法然の門に入る。そこで親鸞は法然の他力本願をさらに徹底し,悪人こそ救われるのが仏陀の有り難さであるという「悪人正機説」をたて,浄土真宗の開祖となる。その親鸞の思想と生涯は,今なお近代人の心に強く訴える。

目次(内容と構成)

Ⅰ 半生の霧
   生きた親鸞を探求しよう
   伝説から光が!
   山を降りる
Ⅱ 斗いと思想の生涯―裏切らざる人生―
  人間に会う!
   人民の苦しみと専修念仏運動
   法然との出会い
   南都北嶺の攻撃――権力と宗教の野合――
  天皇が法に背いた
   伝承の大弾圧
   都を追われる――越後流罪と承元の奏状――
   二人の妻
  師を失った孤独の中で
   東国親鸞集団の誕生
   生きている住蓮・安楽の書――生涯の著述『教行信証』――
   体験と歴史の倫理――三願転入の告白――
   果てしなき内と外との斗い
  思想は弾圧にうちかつ
   念仏禁圧令の嵐の中の帰郷
   分裂の中の悲劇――建長の弾圧と親子の義絶――
   金剛信心を守り、弾圧者のために祈れ
Ⅲ 永遠の対話―『歎異抄』―
   『歎異抄』――解説――
   『歎異抄』――親鸞のことばと私のこたえ――
   宗教は滅び親鸞はよみがえる
    あとがき――若き魂への手紙――
    年譜
    参考文献
    さくいん