内容紹介
アリストテレスは,ギリシア哲学の諸原理を批判検討し,論理学,実践学,詩学などの集大成を行い,西洋哲学や科学の父となった。西洋哲学の述語概念も彼の時にほとんど出そろう。彼の哲学は「すべての人間は生まれつき知ることを欲する」という≪形而上学≫冒頭の言葉にみられるように「知性の徳」から成りたっている。
目次(内容と構成)
アリストテレスについて
Ⅰ アリストテレスの生涯と著作
生涯
伝記の資料とアカデミー入学まで
アカデミーの学員時代
遍歴時代
巨匠時代
著作
アリストテレスの著作についての伝承と編集
アリストテレスの著作と発展史的研究
Ⅱ アリストテレスの思想
論理学
倫理学の諸要素
アリストテレス倫理学の意義
第一原理
プラトンとの比較において
アリストテレスの第一原理
イデア論の批判
イデア論の批判の時期について
イデア論批判の主要点
自然の根本現象
人間の生活
倫理学
政治学
アリストテレスの存在論
存在としての存在の探求
実体論
年譜
さくいん