内容紹介
師ソクラテスの思想を受け継いだプラトンは,人間社会の根源を探求し,人類と国家社会の不幸を救うためにはどんな哲学を確立すべきかといった態度をさらにすすめ,普遍的,超越的な概念としてイデアを立てたのである。そして,彼は≪法律≫≪国家≫の二著で,善のイデアが最高の理想の座にあることを説いた。
目次(内容と構成)
Ⅰ プラトンの生涯
ソクラテスとの邂逅
プラトンの生まれた時代――戦争と頽廃――
ソクラテスの刑死――プラトンの回心――
プラトンの前半生――苦悩と遍歴の時代――
プラトンの活動――アカデメイア創立による講義と哲学の深化――
晩年のプラトン――理想国への情熱と著述――
プラトンの著作――多彩にして巨視的――
Ⅱ プラトンの思想
真理の旅人――永遠の発見とそれへの対応――
理想国における人間の条件――愛知への純粋無私なる参加――
学の形成とその方法の成立――弁証法の世界――
純粋存在と現象の世界――善のイデアとそれにあずかるもの――
年譜
参考文献
さくいん