内容紹介
カピラ城主の王子として生まれた釈迦は,生老病死に苦しむ貧民の惨状を見て苦行の道に入る。そして「人間の存在は苦であり,苦の原因は欲望にある」ことを悟り,これを救うためには己を捨て,慈悲に生きねばならぬとする。これが仏教の根本原理で,そこには東洋的な「万物は空しく流転し,一切は空なり」という思想がある。
目次(内容と構成)
Ⅰ 釈迦の生涯
はじめに
誕生
少・青年時代
当時のインドの社会
出家
苦行時代
覚者となる
伝道布教の時代
伝導の旅から旅へ
旅の途中での死
Ⅱ 釈迦の思想
はじめに
仏教の根本思想
根本思想
倫理思想
原始仏教の探究
第一の仏教
根本思想
個人的領域の思想
社会的領域の思想
第一の仏教の一般的性格
第二の仏教
根本思想
個人的領域の思想
社会的領域の思想
第二の仏教の一般的性格
社会的基盤との関係
釈迦年譜
参考文献
さくいん