歴史総合パートナーズ⑨
Doing History:歴史で私たちは何ができるか?
電子書籍版
著者・編者 | 渡部 竜也 |
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判型 | A5 |
ページ数 | 112ページ |
定価(税込) | 864円 |
発行年月日 | 2019/10/08 |
内容紹介
■高校の歴史の授業ほど好き嫌いが分かれる教科・科目は他にないかもしれません。前の方で興奮気味に話す教師に食いつく生徒もいるかと思えば、うつらうつら寝ている生徒もいます。あなたはそのどちらでしょう?寝ている子は「少なくとも学校の歴史なんて人生で何の意味もないよ」なんて言ってませんか?さて、あなたはこれにどう答えますか?
■歴史をいかに教えるべきか? なぜ私たちは歴史的思考を学ばなければならないのか?歴史で私たちは何ができるか?
目次(内容と構成)
はじめに
(1)「歴史離れ」が起こっている?
(2)どうして多くの人たちが高校教師の教える歴史に興味がないのか?
1. 歴史をいかに教えるべきか?
(1)三つの伝統
(2)高校歴史教師の一風変わった行動はなぜ生じるのか?―実証主義的歴史研究のもたらしてきたもの
2. なぜ私たちは歴史的思考を学ばなければならないのか?―構成主義の可能性と課題
(1)史料の厳密な読解と出典の確認
(2)証拠や論拠のある歴史的推論
(3)歴史的文脈への配慮
(4)年代順の思考と物語
3. 歴史で私たちは何ができるか?―実用主義の可能性と課題
(1)来歴を知る:趣味・問題分析・判断根拠・アイデンティティの形成
(2)教訓を得る:言い負かすため? 対話のため?
(3)人に歴史を伝える:みせびらかし・みせかけ・社会的責任
(4)「たら・れば」を考える
(5)歴史を乗り越える:歴史和解に何が必要か
おわりに―Doing Historyとは何か