内容紹介
本書の内容
■ 中学・高校の地理の授業において,1時間(テーマによっては2時間)で扱う内容を
見開き2頁で配列。資料をもとに,日本や世界の状況や発展的内容を解説に加えた。
■ 地誌学習の経験の少ない若い先生や地誌の専門外の先生などに向けた「教材資料集」。
■ テーマ数は91項目(系統地理15項目+日本地誌39項目+世界地誌37項目)。
本書の特色
● 中学,高校の地理の授業作りのヒントになる。
● 世界・日本の諸地域からどういったテーマを教材として扱えばよいのか,
どういった資料を使えば地理を効果的に学べるのかがわかる。
● 地理の授業で使える参考文献等も豊富に提示し,教材研究に役立つ。
● 地誌学習の経験の少ない若い先生や地理の専門外の先生,
大学で教職課程を受講する学生などに教材研究の指針となる。
目次(内容と構成)
1 系統地理(15項目)
世界の地形/世界の気候/地球環境問題/世界の民族と宗教/
世界の食料問題/鉱産資源をめぐる問題/資源利用の新しい動き/
内戦と地域紛争/石油にかわるエネルギーの開発/都市問題/
さまざまな世界地図/宇宙から見た地球/地図の発展と冒険家/
国名から知る世界の国々/移民の歴史とそれにともなう課題
2 日本地誌(39項目)
日本全体
日本の自然環境/南海トラフ巨大地震・津波と被害想定/
火山・洪水災害と防災/新旧地形図の比較から土地の改変を探る/
新旧地形図から街の変化を調べる/地域ごとに異なる日本の人口問題
九州地方
環境を守る循環型農業-シラス台地/水俣病と水銀汚染/
大陸に近い九州北部/沖縄の産業/沖縄の基地
中国・四国地方
地域おこしの知恵-四国山地/鳥取の農業/
高速交通網の発達とその影響-本州四国連絡橋を中心に/
中国・四国地方の中核都市・広島
近畿地方
阪神工業地帯の発展と課題/大阪と神戸/
津波と防災教育-和歌山県広川町/京都の街並みと景観保全
中部地方
多文化共生をめざして-東海地方の外国人労働者とその地域的特徴/
北陸の都市-富山・福井・金沢の街づくりと公共交通/
日本経済をリードする中京工業地帯/中央高地の農業-長野県川上村
関東地方
日本の首都・東京/人口第2位の大都市・横浜/
拡大する首都圏-多摩ニュータウンの現状と課題/
鹿島臨海工業地域の変貌/下総台地の落花生栽培/
関東内陸部の工業地域
東北地方
原子力発電所事故後の福島/りんご農家の今は-東北果樹農業の現況/
三陸海岸の漁業と環境保全/地域文化と観光-フラワー長井線から地域再生を/
現代に生きる地域文化・東北地方
北海道地方
アイヌ民族の人権と文化/北海道の稲作/
「とる漁業」から「育てる漁業」へ-ホタテ貝・コンブ養殖/
豊かな自然を生かした観光/日本の領土問題
3.世界地誌(37項目)
東アジア
アジア州への人口集中/韓国の工業の変化/
中国の経済成長と資源・エネルギー/中国の経済成長と人びとの生活/
台湾-意外と知らない隣の「クニ」
東南・南アジア
ベトナムのコーヒーとマレーシアの油ヤシ/ASEAN の経済発展/
南アジアの宗教/インドの経済発展と産業
中央・西アジア、北アフリカ
西アジア・北アフリカで続く紛争/石油資源に恵まれる地域-西アジア/
石油を運ぶあらたな「シルクロード」
中・南アフリカ
アフリカ大陸の自然環境と人びとのあゆみ/
アパルトヘイト後の南アフリカ共和国/カカオをめぐる問題/
グローバル化とアフリカの資源
ヨーロッパ・ロシア
EUへ移動する人びと/ヨーロッパの民族・宗教,小さな国/
市民がとりくむ環境対策-西ヨーロッパ/EU統合の歴史と分裂の危機/
ヨーロッパの工業と農業/東ヨーロッパの現状/ロシアの人びとのくらし/
ロシアの産業
北アメリカ
アメリカの工業の変化/アメリカの農業政策/
多様な民族からなる北アメリカ/ハワイ-太平洋の文化の交差点
中央・南アメリカ
メキシコ-グローバル化がもたらすメキシコ社会と民衆/
移民と日系人-ブラジル/ブラジルの経済成長と環境破壊/
カリブ海地域の人びとのくらし/アメリカ大陸の民族音楽
オセアニア
オーストラリアの社会-多文化主義の変質/
オーストラリアの経済状況-貿易と労働環境から/
太平洋の島々とくらし/両極地方