内容紹介
―歴史に触れる日本史授業―
教科書だけでは及ばないところを体験的に理解し,「見てきたような」理解に迫るための資料集。できるだけ大きく掲載した豊富な「資料」と,丁寧な「資料解説」,日本史の授業を組み立てるヒントになる「教材化の視点」で構成されています。
目次(内容と構成)
第1編 原始・古代編
1.縄文時代の生活―発掘報告書の活用
2.銅鐸絵画を読む
3.埴輪群像の意味するもの
4.「広開士王碑」拓本
5.東国を開発した渡来人
6.帰国できなかった遣唐留学生―「井真成墓誌」
7.漢字による日本語表記―『万葉集』の解読
8.蝦夷遠征を支えた人々
9.極楽浄土への憧れ―浄土信仰と来迎図
10.院政期の天皇・上皇の年齢
第2編 中世編
11.鎌倉武士の生活
12.荘園絵図から中世村落を探る
13.武士・庶民の信仰
14.中世の道―鎌倉街道の遺構
15.東アジア世界の架け橋―「万国津梁之鐘」
16.武士団と荘園開発―新田一族と新田荘
17.室町時代の庶民教育―『庭訓往来』『実語教』
18.座の文芸―『水無瀬三吟百韻』
19.神仏を仲立ちとした誓約―牛王宝印と起請文
第3編 近世編
20.南蛮風俗と「かぶき者」
21.キリシタン密告の奨励
22.ローマに行った日本人―ペテロ岐部カスイ
23.江戸時代の検地帳を読む
24.『農業全書』にみる農民の暮らし
25.離縁を望んだのはどちらか―「三行半」
26.台地を拓く―三富新田の開発
27.徳川吉宗と象
28.「御定書百箇条」と江戸の刑罰
29.蘭学の開拓者たち―『解体新書』の刊行
30.百姓一揆の「作法」とその変容
31.錦絵にみる幕末の庶民の願い
32.諸国産物勢揃い
33.ペリー来航、日米条約交渉の舞台裏
34.太平洋を越えたサムライたち
35.幕末の物価騰貴―「時世のぼり凧」
第4編 近代・現代編
36.庶民をしばった文明開化
37.壬申地券と改正地券
38.錦絵「士族の商法」を読み解く
39.困民党の前に立ちはだかったもの
40.第一議会の顔ぶれ
41.国際関係からみた日清戦争
42.緊迫のポーツマス会議を追う
43.契約書からみた工女の実態
44.唱歌に歌い込まれた国家主義
45.ツィンマーマン電報―第一次世界大戦と日・米・独・墨
46.関東大震災における朝鮮人虐殺
47.広告からみる大正時代の社会
48.政党宣伝ビラ合戦
49.「詔勅を以て弾丸に代へ」―尾崎行雄の内閣弾劾演説
50.漫画から満州事変を読み解く
51.国体批判は「×××」―伏字
52.学校行事と国民精神総動員運動
53.軍国主義と子どもの遊び―「愛国イロハカルタ」
54.「ノーモア ヒロシマ」と「リメンバー パールハーバー」
55.憲法研究会と日本国憲法
56.家電製品広告からみる高度経済成長
57.ドル・ショックから変動為替相場制へ