一般書籍

新・人と歴史 拡大版 44

『三国志』の英雄 諸葛孔明

著者・編者 林田 愼之助
判型 四六判
ページ数 224ページ
定価(税込) 1,980円
ISBNコード 978-4-389-44144-9
発行年月日 2021/12/10

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内容紹介

■本書は、「水魚の交わり」の劉備に「天下三分の計」を説き、漢王朝の再興という覇業の達成に邁進、公の正義と己の信念ため「泣いて馬謖を斬った」諸葛孔明の波乱の一生を描く。

■『三国志』の知将である彼の卓越した戦略構想「天下三分の計」とはどのようなものだったのか。

■著者 林田愼之助の『曹操』『劉備玄徳と孫権』に続く『三国志』の英雄の三作目である。

目次(内容と構成)

目 次
はじめに 
Ⅰ 臥竜孔明と劉備
一 後漢末の政治状況と諸葛家 
黄巾の乱/山東の名門豪族/諸葛兄弟の流離/叔父諸葛玄の最期/隆中での生活/梁父の吟/管仲・楽毅への共感/隆中の朋
二 劉備、駕を枉げて草廬の孔明を訪ねる 
荊州の「清流」派知識人/臥竜と鳳雛と水鏡/劉表、その人物評/徐庶、臥竜を推薦する/「三顧の礼」/「天下三分の計」構想/「水魚の交わり」
Ⅱ 「天下三分の計」の達成
一 赤壁の戦いと劉備の荊州領有 
魯粛の勧め/孔明の説得と孫権の決意/曹操の宣戦布告/呉の抗戦派─魯粛と周瑜/周瑜の勝算と自負/火攻めの計/孔明の外交手腕と劉備の荊州領有
二 巴蜀を制する者は天下を取る 
劉備、虎口を脱する/龐統の人物評価/劉璋、劉備を招く/天府の国─巴蜀/「天下三分の計」の実現/巴蜀の人材/孔明の内政
三 関羽の死と劉備の東征への執着 
関羽の戦死/劉備、帝位に就く/関羽の仇討ちと荊州奪還のための東征/東征計画への反対意見/張飛の横死/劉備、東征す/黄権は孤にそむかず/東征の失敗/劉備の崩御と孔明への遺勅/劉禅の即位
四 孔明の外交政策と南征 
宰相孔明の名臣抜擢/鄧芝を呉につかわす/王連の南征反対論/孔明、南征に出陣/馬謖の献策/七度捕らえて七度放つ/南征の成果
Ⅲ 北伐と孔明の陣没
一 巴蜀の地と経済 
巴蜀の安定と孔明の新たな決意/孔明の人材登用術─①杜微 ②張裔 ③楊洪 ④劉巴/巴蜀の地/蜀道の難きこと青天に上るよりも難し/四川の名の起こり/綾錦と塩の産地
二 「出師の表」と北伐への途 
李厳に後詰を託す/可能性に賭けた北伐/劉備の大志と「出師の表」/北伐の開始と魏の将軍孟達/司馬仲達の急襲/魏延の奇襲策/第二次北伐、祁山に進攻/泣いて馬謖を斬る/孔明、批判の矢面に立つ/孔明の実績と自責
三 ああ、秋風五丈原 
第二次北伐、陳倉城の包囲/第三次・四次北伐、老将趙雲没す/第五次・六次北伐、五丈原に陣す/巨星墜つ/死せる孔明、生ける仲達を走らす/「清流」派知識人の気概


あとがき 
年  譜
索  引