一般書籍

アメリゴ=ヴェスプッチ

新装版 人と思想 192

著者・編者 篠原 愛人
判型 新書
ページ数 256ページ
定価(税込) 1,320円
ISBNコード 978-4-389-42192-2
発行年月日 2016/4/25

オンライン書店で購入する

amazon
楽天

内容紹介

コロンブスはアメリカ大陸がアジアだと死ぬまで信じていた。その陸地の性質をめぐり,一六世紀に出版されたアメリゴ=ヴェスプッチの『新世界』と『四度の航海』が一石を投じる。彼にちなんで新大陸をアメリカと命名した者まで現れた。しかしアメリゴの死後,発見者の名誉をコロンブスから奪おうとしたと非難される。一八世紀に彼の私的な書簡が発見されると,先の二著がアメリゴの作なのか論争が起こった。誰が何の目的で『新世界』を書いたのか。そもそもアメリゴは本当に航海したのか。本書は謎に満ちたアメリゴの実像に迫るものである。

目次(内容と構成)

はじめに
プロローグ:ヴェスプッチ問題
Ⅰ フィレンツェでの日々―メディチ家の陰で
Ⅱ セビーリャへ―ベラルディ、コロンとの出会い
Ⅲ 自ら、海へ―第一回航海は行われたのか
Ⅳ 一四九九~一五〇〇―オヘーダ隊での航海
Ⅴ ポルトガル王旗のもとで―第三回航海、そして
Ⅵ 再び、セビーリャへ―香料諸島をめざして
Ⅶ 公刊書簡と「アメリカ」
エピローグ:コロンとアメリゴの世界認識
補遺:アメリゴ=ヴェスプッチの私信(翻訳)
アメリゴ=ヴェスプッチ年譜
参考文献
さくいん