
新装版 人と思想 181
ミダース王
著者・編者 | 西澤 龍生 |
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判型 | 新書 |
ページ数 | 276ページ |
定価(税込) | 1,320円 |
ISBNコード | 978-4-389-42181-6 |
発行年月日 | 2016/9/25 |
内容紹介
ミダースとは,伝統のフリュギア王。触れるものことごとくが黄金になるよう願って散々な目にあう物語と,神様のお咎めでロバの耳をつけられてしまう物語とで,広く知られる。古代東方の大空間におけるロバ飼育文化圏の西漸という深層底流の,フリュギアは鍵を握る一翼であり,ミダースはそこに君臨する僭主であった。往昔は王者の権標であったロバの耳,しからばロバが賤視の対象となるのはいつから,また何故か。ギリシア神話の一隅から,母胎となるオリエント・地中海世界の謎の一つに,広角レンズで多彩な光景を蘇らせようと試みた。
目次(内容と構成)
はしがき 付 凡例
序章 歴史と神々の物語
Ⅰ 黄金のミダース
一 説話の風景
二 魔法の指輪
三 僭主の条件
Ⅱ 王様の耳はロバの耳
四 耳の懲罰
五 馬人ケイロンの問題
五 音楽の誕生とロバ飼育
七 ロバの西漸
八 頭巾と仮面
九 戦争と平和
あとがき
年表
参考文献
さくいん