内容紹介
正義・決断・勇気・行動・そして謎の外交官 杉原千畝
第二次世界大戦の戦火の中,ナチスに追われたユダヤ人たちが杉原のヴィザを求めてやってきた。杉原はなぜ危険をかえりみず行動できたのか?
「命のヴィザ」でユダヤ人を救った「日本のシンドラー」杉原の謎。
ボストン大学教授の著者は杉原の足跡を訪ね,外交資料,関係者の回想を丹念に検証し,単なる「美談」ではすまされない杉原の実像を見事に描く。
目次(内容と構成)
序 章 <汝の隣人の血の上に立つなかれ>
第一章 少年期の千畝が生きた時代
第二章 セルゲイ・パブロビッチ・スギハラ
第三章 外交官と諜報活動
第四章 カウナスへの道――思い出の街
第五章 カウナス領事館の外側――一九四〇年春
インターメッツォ(間奏曲)―千畝に届かなかった手紙
第六章 「慣例として通過ヴィザ発効には……」
終 章 カウナスからの道――救助者と生存者