内容紹介
世界で最初にキンダーガルテン(幼稚園)を創設したフレーベルは,遊具を考案し,自立的で自由という教育の原則を探求して,それを思想的にも理論的にも解明した上で実践した。本書では,フレーベルの生涯をたどりながら,彼がなぜ幼稚園(キンダーガルテン)を創設し,文字だけでなく遊具による教育を考えたのかを,明らかにしようとした。合わせて,今日の教育問題の根源でもある家庭における母親=子どもの教育的関係について,また,幼稚園について,その原点を探った。
目次(内容と構成)
Ⅰ 生涯と活動
一 幼年時代と少年時代
二 徒弟と遍歴の時代
三 カイルハウ ――球体的教育のモデル
四 スイス時代
五 晩年
六 影響
Ⅱ 作品
一 主著『人間の教育』(一八二六年)
二 遊具 ―遊具への関心
三 家庭育児書『母の歌と愛撫の歌』(一八四四年)
あとがき
フレーベル略年譜
参考文献
さくいん