内容紹介
一九世紀のアメリカにパースは独創的な思想をもたらした。パースの思想は初めてアメリカが世界に語った思想である。アメリカはそれまで独自な思想を持てずにいたが,パースがそれをプラグマティズムにおいて語ったのである。私たちはまた,パースに典型的なアメリカ人の姿を見る。今,世界の人々はアメリカの思想に注目するようになった。少なくとも,その根の一つはパースのプラグマティズムに求められる。パースの思想は,根底においてアメリカン- ウェイ- オブ- ライフが語っている。本書では,パースの生き方を通して彼の思想を綴ろうとする。
目次(内容と構成)
パースについて
一 アメリカとアメリカ的思想の根
二 パースの生まれ
三 沿岸測量部とプラグマティズム
四 ジョンズ・ホプキンズ大学への就職の話と再婚
五 失楽園 ― 一八九〇年から一九〇〇年の時期
六 パースの晩年 ― 一九〇〇 ― 一九一四年
七 パースの哲学
あとがき
参考文献
パース年譜
さくいん