一般書籍

新装版 人と思想 145

パステルナーク

著者・編者 前木 祥子
判型 新書
ページ数 264ページ
定価(税込) 1,100円
ISBNコード 978-4-389-42145-8
発行年月日 2015/9/10

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内容紹介

パステルナークは,ロシア生まれの二〇世紀を代表する詩人であり,作家である。彼は未来主義から出発したが,詩集『わが妹人生』で独創的な詩的世界を作り上げた。その詩は読む者を驚嘆させ,同時代の詩人に大きな影響を与え続けた。彼の生きた時代は革命,大粛清,戦争と様々な歴史的事件に満ちていた。ソ連での彼の評価は,時代と共に大きく変わったが,一九五八年に反ソ詩人の烙印を捺される。本書は,多くの詩を取り上げてその独創的な詩的世界を紹介すると同時に,困難な時代を人間らしく,誠実に生きようとした詩人の軌跡を明らかにしようとする。

目次(内容と構成)

はじめに
Ⅰ 詩に至る道
  生い立ち
  音楽家を目指して
  新しい道を求めて
Ⅱ 『わが妹人生』
  革命と詩人
  詩の物語
  新しい詩の空間
Ⅲ 革命と新しい国家
  一〇月革命と内戦下の生活
  迷いのとき
  ソヴェト詩人として
Ⅳ 二〇年代の作品と韻文小説『スペクトルスキー』
  『空路』
  『シュミット大尉』
  『スペクトルスキー』
Ⅴ 大粛清の時代へ
  マヤコフスキー
  新しい愛
  偽りのユートピア
Ⅵ 『第二の誕生』と『安全通行証』
  再び抒情詩へ
  第二の誕生
Ⅶ 第二次世界大戦とその後
  第二次世界大戦
  ジダーノフ批判
Ⅷ 『ドクトル・ジバゴ』事件
  雪どけ
  『ドクトル・ジバゴ』事件
Ⅸ 『ドクトル・ジバゴ』と詩集『晴れわたるとき』
  執筆の歴史
  滅びゆくものの物語
  ユーリィ・ジバゴの詩集
  詩集『晴れわたるとき』
Ⅹ エピローグ
  死ぬまでの日々
  死後の評価
おわりに
パステルナーク年譜
参考文献
さくいん