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「生と死の教育」(death education)の実践 ~兵庫・生と死を考える会のカリキュラムを中心に~

著者・編者 古田 晴彦
判型 B5
ページ数 156ページ
定価(税込) 1,650円
ISBNコード 978-4-389-43051-1
発行年月日 2002/11/30

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内容紹介

高校における「death education」の実践記録。「倫理」「現代社会」「総合的な学習」に役立つさまざまな資料を豊富に掲載。

目次(内容と構成)

第1部 death education を始めるまで
 1.関西学院高等部 人権講座のカリキュラム
    (1996年4月~)
 2.妻の手術と闘病
    (1996年5月~)
  (1)最初の外来から手術まで
  (2)手術当日
  (3)手術翌日
  (4)治療と闘病
  (5)1997年と1998年
 3.2回目の手術とホスピスへの転院
    (1999年9月~)
  (1)2回目の手術までのこと
  (2)手術後の経過
  (3)妻の最後の誕生日のこと
  (4)ホスピスへの転院
  (5)ホスピス・ケアを受けながらの生活
 4.妻を天に送った前後のこと
    (2000年4月~7月)
  (1)長女の中学入学式
  (2)ミニ音楽会
  (3)14回目の結婚記念日
  (4)召天
  (5)前夜式と告別式
  (6)慌ただしい日々
 5.兵庫・生と死を考える会での学び
   (2000年5月~)
 6.日本死の臨床研究会・近畿支部 第7回研究会
   (2001年3月)
 7.関西学院大学神学部大学院 窪寺俊之教授の「キリスト教人間学(死生学)」
   (2001年4月~2002年1月)
 8.慶應義塾高等学校 高橋誠先生の授業見学
   (2001年5月)
 9.上智大学文学部 アルフォンス・デーケン教授の「死の哲学」
   (2001年4月~7月)
 10.アメリカ東海岸・ホスピス視察研修
   (2001年9月)
第2部 実践報告と生徒の声
   (2002年1月~2月)
 第1講 命のつながり
 第2講 死の恐怖・生きる意味
 第3講 避けられない死・避けられるかもしれない死
 第4講 死に別れた人の悲しみ
 第5講 生と死について学ぶことの必要性
 第6講 生と死をとりまく現代医療 ~告知とインフォームド・コンセント~
 第7講 子どもにどう伝えるか・医療者側とのコミュニケーション
 第8講 死の看取り(ターミナル・ケア)
 第9講 喪失体験と悲嘆の作業(grief work)
 第10講 生と死を学んできて(まとめ)
 【生徒の声】
第3部 今後の課題
 1.学習指導要領と「総合的な学習の時間」
 2.内なる優生思想
 3.日本人独自の死生観・欧米との文化的差異
 4.語る側の品位
 5.タブー破りの高揚感
 6.点から線、線から面へ ~キー・ワードは連帯感(solidarity)~
第4部 BOOK REVIEW
 1.総論・ガイダンス的なもの
 2.死生観をはぐくむために
   (1)spirituality
   (2)小説・その他
   (3)絵本
 3.ホスピス
 4.悲嘆のケア(grief care)
 5.death education の実践のために
 脚註
 おわりに