内容紹介
高校における「death education」の実践記録。「倫理」「現代社会」「総合的な学習」に役立つさまざまな資料を豊富に掲載。
目次(内容と構成)
第1部 death education を始めるまで
1.関西学院高等部 人権講座のカリキュラム
(1996年4月~)
2.妻の手術と闘病
(1996年5月~)
(1)最初の外来から手術まで
(2)手術当日
(3)手術翌日
(4)治療と闘病
(5)1997年と1998年
3.2回目の手術とホスピスへの転院
(1999年9月~)
(1)2回目の手術までのこと
(2)手術後の経過
(3)妻の最後の誕生日のこと
(4)ホスピスへの転院
(5)ホスピス・ケアを受けながらの生活
4.妻を天に送った前後のこと
(2000年4月~7月)
(1)長女の中学入学式
(2)ミニ音楽会
(3)14回目の結婚記念日
(4)召天
(5)前夜式と告別式
(6)慌ただしい日々
5.兵庫・生と死を考える会での学び
(2000年5月~)
6.日本死の臨床研究会・近畿支部 第7回研究会
(2001年3月)
7.関西学院大学神学部大学院 窪寺俊之教授の「キリスト教人間学(死生学)」
(2001年4月~2002年1月)
8.慶應義塾高等学校 高橋誠先生の授業見学
(2001年5月)
9.上智大学文学部 アルフォンス・デーケン教授の「死の哲学」
(2001年4月~7月)
10.アメリカ東海岸・ホスピス視察研修
(2001年9月)
第2部 実践報告と生徒の声
(2002年1月~2月)
第1講 命のつながり
第2講 死の恐怖・生きる意味
第3講 避けられない死・避けられるかもしれない死
第4講 死に別れた人の悲しみ
第5講 生と死について学ぶことの必要性
第6講 生と死をとりまく現代医療 ~告知とインフォームド・コンセント~
第7講 子どもにどう伝えるか・医療者側とのコミュニケーション
第8講 死の看取り(ターミナル・ケア)
第9講 喪失体験と悲嘆の作業(grief work)
第10講 生と死を学んできて(まとめ)
【生徒の声】
第3部 今後の課題
1.学習指導要領と「総合的な学習の時間」
2.内なる優生思想
3.日本人独自の死生観・欧米との文化的差異
4.語る側の品位
5.タブー破りの高揚感
6.点から線、線から面へ ~キー・ワードは連帯感(solidarity)~
第4部 BOOK REVIEW
1.総論・ガイダンス的なもの
2.死生観をはぐくむために
(1)spirituality
(2)小説・その他
(3)絵本
3.ホスピス
4.悲嘆のケア(grief care)
5.death education の実践のために
脚註
おわりに