内容紹介
リジュのテレーズは一世紀ほど前に,神は「限りないあわれみの愛である」神秘を聖書のなかに発見した。罪深い人間を無条件にゆるし,慈しむ神の無償の愛がすべてに先行するのであって,人間に求められるのは,ただ自分の無力さに徹し,空の手をさしのべつつ絶対の信頼と希望を抱いて,神に自らをゆだねきることなのである。テレーズは深遠な神秘思想を単純明快に説き,これを生き抜いた。満たされない心の渇望を感じる人々が,テレーズによって,真の愛,永遠のいのちの泉に導かれるよう祈ってやまない。
目次(内容と構成)
はじめに
Ⅰ カルメル会入会まで
   マルタン家に人々とテレーズの幼年時代
   人生の第二期
   神のみを求めて
Ⅱ 信頼とゆだねの道
   無の体験
   愛による解放
   「小さい道」の発見
Ⅲ 死を予感しつつ
   新たな上昇
   「私の天職、それは愛です」
   暗い夜に
Ⅳ 永遠の光へ
   聖母マリアとテレーズ
   「天国の扉を前に」
おわりに
付記
あとがき
年譜
参考文献
さくいん
 
				 
		 
							
