一般書籍

新装版 人と思想 120

カステリョ

著者・編者 出村 彰
判型 新書
ページ数 224ページ
定価(税込) 1,100円
ISBNコード 978-4-389-42120-5
発行年月日 2015/9/10

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内容紹介

一六世紀には,ヨーロッパの宗教界では,それまでのローマ- カトリック教会の一極支配が崩壊して複数化が進み,宗教・宗派の対立・抗争がおこり,ついには宗教戦争にまで至る。そのような時代に,内面的真理・真実の領域において,外部からの力による強制の空虚さ,良心の尊厳を毅然として主張したのがカステリョにほかならない。やがては人類に共通の精神的財貨となる「信教の自由」の先駆者たるカステリョの「人と思想」が,本邦で初めて本格的に紹介される。

目次(内容と構成)

はじめに
Ⅰ 良心の攻めぎあい
 出生と形成
 ジュネーヴにて
 バーゼル時代
Ⅱ 「三位一体」の秘儀
 セルヴェトゥス事件
 三位一体論の形成
 セルヴェトゥス裁判
Ⅲ 長く遠い道
 荒野に叫ぶ声
 カステリョとブレンツ
 寛容論の内実と根拠
終章
あとがき
年譜
索引