一般書籍

新装版 人と思想 118

シュニツラー

著者・編者 岩淵 達治
判型 新書
ページ数 232ページ
定価(税込) 1,320円
ISBNコード 978-4-389-42118-2
発売日 2016/5/25

内容紹介

シュニツラーは,森鴎外の『恋愛三昧』の翻訳などで早くから知られ,度々上演されたので,古い世代にはファンが多い。戦後は人気も下火となり,その名も忘れられかけていたが,最近の世紀末ブームとともに再び注目されるようになってきた。しかし彼を社会性を持たない,愛とエロスの作家と考える先入観は未だに全く改まっていない。愛とエロスの作家であることも事実だが,彼の作品がいかに世紀末から今世紀初めのウィーンの社会的諸問題と対決していたかという側面も,本書で明らかにしたい。

目次(内容と構成)

はじめに
Ⅰ 愛と死の主題
   シュニツラーとその時代
   出世作『アナトール』
   エロスと死の作家
   エロスの戯曲『輪舞』
Ⅱ 三つの自然主義的社会劇
   婦人問題のテーマ ――『メルヘン』
   決闘のテーマ ――『野獣』(禁猟期なしの獣)――
   社会の非人間性への批判 ――『遺産』――
Ⅲ 多彩な作品群
   一幕物のチクルス
   近代小説の試み ――『グストゥル少尉』――
   短篇小説と一幕物会話劇
   異色の歴史劇
   心理会話劇の傑作
Ⅳ ユダヤ人問題をめぐって
   『自由への道』と『ベルンハルディ教授』
Ⅴ 晩年のシュニツラー
   第一次世界大戦の勃発
   不遇な晩年
あとがき
年譜
参考文献
さくいん