内容紹介
電気と電波の利用の道を開いたのは,ファラデーとマクスウェルであった。これにより人類が受けた恩恵は計り知れないものがあり,そのことは,電気と電波のない世界を想像してみれば直ちに実感されるであろう。この2人によって見出された電気磁気の法則は,ニュートンの力学の法則に比肩しうるもので,両者は物体の現象を律する最も基本的な二本柱といわれる。彼らの生涯をたどりつつ,この偉業を成し遂げていく過程を興味深く描く。
目次(内容と構成)
ファラデーとマクスウェルによって人類にもたらされた恩恵
Ⅰ ファラデーの一生と人となり
少青年時代
王立研究所について
大陸旅行
研究所復帰と結婚
研究活動の開始
電磁誘導の発見
電気分解・静電気その他の研究
磁気光学・反磁性その他の研究
晩年
Ⅱ マクスウェルの一生と人となり
幼年時代
中高生時代
大学時代
アバディーン大学教授時代
キングズ・カレッジ教授時代
グレンラァー隠遁時代
キャヴェンディッシュ研究時代
Ⅲ ファラデー・マクスウェルの場の思想と電磁気学の完成
電磁気学諸法則の発見
電磁気学の完成
場の思想の発展
ファラデーとマクスウェルの文通
年譜
参考文献