一般書籍

新装版 人と思想 111

ヴァイツゼッカー

著者・編者 加藤 常昭
判型 新書
ページ数 224ページ
定価(税込) 1,100円
ISBNコード 978-4-389-42111-3
発行年月日 2015/9/10

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内容紹介

一九八五年五月三日,ドイツの敗戦四〇年記念日の大統領リヒャルト=フォン=ヴァイツゼッカーの演説は,今世紀の人間の心に刻まれる記念碑となった。ドイツ国民のみならず,全世界の心ある人々に届いたのである。「過去に対して目を閉じる者は,現在を見る目を持たないのであります。」同じ敗戦を体験し,戦争責任を問うべき日本人として,この思索する大統領の思想と言葉とを,大統領自身の言葉を手掛かりに追求し,学ぶことは,大切なこころ動く課題である。

目次(内容と構成)

第一章 テキスト「一九八五年五月八日」
 第一節 〈あの演説〉
 第二節 テキスト「一九八五年五月八日」
 第三節 想起と和解
第二章 言葉の力に生きる大統領
 第一節 〈壁〉と対峙して
 第二節 大統領とは
 第三節 無力にして有力
 第四節 統一の日に
第三章 歴史の重荷を自ら負いつつ
 第一節 貴族の子
 第二節 戦後体験
 第三節 父と子
 第四節 七月の思い出
 第五節 人間のための政治
第四章 橋を渡すために
 第一節 新しいヨーロッパ
 第二節 愛は政治的秩序の尺度となり得るか
 第三節 平和への憧れ
第五章 自由の拠点
 第一節 キリスト者として
 第二節 自由の中に堅く立って
 第三節 再び「自由の中に堅く立って」
 あとがき
 年譜
 参考文献