一般書籍

玄奘

新装版 人と思想 106

著者・編者 三友 量順
判型 新書
ページ数 208ページ
定価(税込) 1,320円
ISBNコード 978-4-389-42106-9
発行年月日 2016/4/25

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内容紹介

その生涯をかけた願いや祈りが伝えられ,継承されるのは,理想に懐く熱い思いの如何かもしれない。玄奘三蔵の生涯は,忘れかけていた情熱やロマンを現代に蘇らせる。玄奘三蔵の名は知らなくとも,親しみをこめていう「三蔵法師」の呼び名は皆が知っている。彼の翻訳経典が何かを知らなくとも,玄奘訳『般若心経(摩訶般若波羅蜜多心経)』は,今日にも大変親しまれている。インド的思惟にもとづく「空」と中国的思惟による「有」との離隔をつなぐことも,玄奘三蔵の西域求法の目的であった。

目次(内容と構成)

はじめに
Ⅰ 玄奘の時代と仏教
   具象と抽象 (中国的な思惟とインド的な思惟)
   仏像の出現――抽象から具象へ(1)
    経本崇拝――抽象から具象へ(2)
   「法舎利」――抽象から具象へ(3)
Ⅱ 唐代にいたる仏教の受容と変遷
   インドから中国へ――中国仏教の展開
   唐代の西域情勢と異民族・異宗教
Ⅲ 玄奘伝
   おいたち
   旅立ち
   西域への旅
   インド
   釈尊の故郷
   東インドから南インドへの旅
   帰路
   帰朝
   むすび
 年譜
 参考文献
 さくいん