内容紹介
シュトルムは『インメンゼー』や優れた叙情詩で有名であり,『ヴェロニカ』『大学時代』など庶民生活を描いたので,今日でも人々に愛されている。しかし彼には,故郷シュレヴィヒ・ホルシュタインの独立運動に加担したためデンマーク政府に追われ,やむなくプロイセン王国に亡命し,やっとのことで帰郷するという苦難の時代があった。晩年には,歴史小説や『白馬の旗手』という壮絶な作品を描いて,この世の矛盾を痛烈に批判した。彼のこの社会批判が現代ドイツに当てはまり,注目を浴びている。
目次(内容と構成)
まえがき
Ⅰ 夢多き青春時代
生いたちの記
大学時代
第一次フーズム時代
Ⅱ 判事として、小説家として
ポツダム時代
ハイリゲンシュタット時代
第二次フーズム時代
Ⅲ 創作に専念した晩年
ハーデマルシェン時代のシュトルム
シュトルムの思想
あとがき
年譜
参考文献
さくいん