内容紹介
士は己を知る者のために死す、「俠」とは、おとこ気。おとこだて、いさみはだの女。
義に富み強気をくじき弱きを助ける勇者のこと。 歴史上無数にいる「俠者」から「これぞ」という生き方や死に様をした人物を精選して掲載。
清水書院の歴史シリーズ『悪の歴史』の姉妹編登場! 孔子をやり込めた大盗賊盗跖、始皇帝の暗殺に挑んだ荊軻、劉備に命を捧げた関羽・張飛……中国古代に異彩を放った任俠、游侠の勇者の生き様とその死を描く。
目次(内容と構成)
序───中国古代の任俠─鶴間和幸
「俠の歴史」に寄せて─増淵龍夫の任俠研究─土屋紀義
盗跖 孔子も逃げ出す最兇の哲学者─竹内康浩
子路 俠気の必要性を身を以て示した儒者─高木智見
戦国時代の封君と任俠たち 『史記』に描かれた─藤田勝久
曹沫 刺客か、知恵者か─村松弘一
専諸 「刺客」の誕生、加えられる伝説─村松弘一
豫譲 「己を知る者」のために死んだ「国士」─濱川 栄
荊軻 最後の刺客の醸成される「俠」、共感される「俠」─村松弘一
卜式 「自由な市場」を守り抜こうとした羊飼い─濱川 栄
呂母 歴史を動かした女俠たち─佐々木満実
張倹 俠なる人々に守られた党人─小嶋茂稔
臧洪 己を見出した恩人のために命をも投げ出す─小嶋茂稔
関羽 神になった英雄─渡邉義浩
張飛 庶民の英雄─渡邉義浩
趙雲 主君の子を守り抜く─渡邉義浩
太史慈 約束を守る─渡邉義浩
侯景 南北朝を駆け抜けた六鎮武人の挽歌─津田資久
王琳 南朝梁の残光─津田資久
泉献誠 信念に生きた高句麗出身官僚─金子修一
狄仁傑 権威に屈しない硬骨漢─金子修一
李泌 王朝危難の際に尽力─金子修一
執筆者略歴