内容紹介
■「歴史する?」高等学校の新科目「歴史総合」に向けた新シリーズ!私たちを取り巻くさまざまな物事を、日本史・世界史の枠組みにとらわれない視点から広く、深く考えていきます。新たな学びのパートナー、学び直しのパートナーとしておすすめします。
■「帝国主義」。この言葉を聞いて、みなさんはどのようなことを思い浮かべますか? 現在の世界は、帝国主義の産物と言っても過言ではありません。
帝国主義の問題は、私たち自身の問題でもあるのです。世界のかたちを大きく変え、いまに至るまで、私たちを苦しめ続ける帝国主義とは何なのでしょうか。本書で一緒に考えていきましょう。
目次(内容と構成)
はじめに: 帝国主義は過去のこと?
1. 帝国主義の時代
(1)帝国主義
(2)誰が帝国を支えたのか:労働と移民
(3)帝国主義と暴力
(4)「劣った人々」を「文明化」?:帝国意識
(5)第一次世界大戦と帝国支配
2. 戦間期から第二次世界大戦期にかけての帝国支配体制
(1)継続する帝国支配
(2)自立を求めて:民族運動の展開
(3)帝国支配の再編?:文明化の推進とその内実
(4)第二次世界大戦と帝国支配
3. 帝国主義の遺産:脱植民地化と冷戦
(1)独立はなぜ苦難の道?:脱植民地化
(2)残される「帝国主義」:脱植民地化と冷戦 むすびに代えて:植民地責任と「帝国主義を歴史する」ことの意味