内容紹介
■「歴史する?」高等学校の新科目「歴史総合」に向けた新シリーズ!私たちを取り巻くさまざまな物事を、日本史・世界史の枠組みにとらわれない視点から広く、深く考えていきます。新たな学びのパートナー、学び直しのパートナーとしておすすめします。
■結核や天然痘、いくつかの寄生虫病やAIDSなどの感染症は、人類史の最も重要なアクターでした。私たちは、歴史を王権の推移や経済発展、また戦争などの事件から考えがちです。しかし、感染症と人類の闘いも歴史の主旋律だったのです。21世紀の現在、新たな感染症が流行するリスクも指摘されています。そして、感染症の歴史学は、こうした危機に立ち向かうための知恵でもあるのです。
目次(内容と構成)
はじめに―人類は感染症を克服できるか?―
1.人類拡散の時代から縄文時代の感染症(数万年前から紀元前数世紀まで)
2.弥生時代から古墳時代の感染症(紀元前数世紀から紀元6世紀半ばまで)
3.奈良時代から平安時代の感染症(6世紀半ばから12世紀まで)
4.鎌倉時代から江戸時代初期の感染症(12世紀から17世紀初めまで)
5.鎖国の時代の感染症(17世紀初めから19世紀半ばまで)
6.開国と戦争の時代の感染症(19世紀半ばから20世紀半ばまで)
7.平和と国際保健の時代の感染症(20世紀半ばから21世紀初めまで)
8.21世紀の日本と国際保健の時代の感染症
おわりに―感染症の歴史学―