内容紹介
乱闘、強行採決、選挙違反にみちている日本の議会政治と比べて、一九世紀以来のイギリスの議会政治は、模範的なものであったように思われている。はたして、本当にそうだったのだろうか?
女王がやたらに政治に介入し、また、採決のときに党員が分裂するなど、必ずしも模範的ではなかったのである。
本書は、それらの問題をグラッドストン、ディズレーリ、ヴィクトリア女王の三人の絡み合いを中心に、人間味と人間臭さとを加えて述べたものである。
目次(内容と構成)
はじめに
Ⅰ 表舞台に出るまでの三人
Ⅱ 自由主義の戦い
Ⅲ 保守党の暗い谷間
Ⅳ 立憲政治の絶頂
Ⅴ グランド‐オールド‐マン
あとがき
年譜
参考文献
さくいん