内容紹介
隋は暴君煬帝によって滅び、唐は明君太宗によっておこったといわれる。このような暴君・明君とはそもそも何であろうか?
煬帝は、実際には経世の才をもち、詩才にめぐまれ、仏教に深く帰依しながらも、暴君の汚名をこうむった。太宗は文武両道まれにみる才能をもち、唐朝の英主として模範的明君とされてきた。
本書は、暴君・明君とされてきたこの二人の真相をその根源から描き出すものである。
目次(内容と構成)
はじめに
序章
Ⅰ 隋の成立
楊氏の家系
楊堅の建国
文帝の政治
Ⅱ 楊広の登場
楊広とその一族
南朝平定
楊広の奪嫡と即位
Ⅲ 煬帝の治世
国土計画と諸制度の改革
仏教と文学
倭国と高句麗
Ⅳ 李世民の登場
隋末の反乱と李世民
煬帝の最期と唐の成立
玄武門の変
Ⅴ 太宗の治世
貞観の治
諸制度の整備
対外関係
Ⅵ 太宗の晩年
長孫皇后と太子廃立
高句麗遠征
太宗の最期
おわりに
年譜
参考文献
さくいん