内容紹介
唐・宋の変革期を経て展開される新時代の精神構造、いわゆる朱子学の大成者こそ朱子である。これを新儒学と称するならば、その変革は王陽明によって実現される。
本書は、朱子と王陽明がどのような苦悩を背負いながら、その学を形成していったか、とりわけ新儒学のバックボーンとして大学はどのように位置づけられたかを追及したものである。
目次(内容と構成)
はしがき
Ⅰ 新儒学の形成
唐宋の変革
古文復興と新儒学の胎動
柳宗元と韓愈
Ⅱ 宋代の社会と新儒学
宋の新官僚階級
新儒学の成立
Ⅲ 朱子とその時代
朱子の出現
朱子の学術と社会政策
偽学の禁
Ⅳ 朱子と大学
宋元の儒学の展開
『大学衍義』から『大学衍義補』へ
Ⅴ 王陽明とその時代
陸九淵と王陽明
王陽明の活躍
陽明とその後
あとがき
年譜
参考文献
さくいん