内容紹介
歴史が大きく旋回する時、アメリカ独立の舞台に登った主演者たちのうえにも、さまざまな陰影が描かれた。
ある者は、愛国派としての信念を貫いて独立の歓喜にひたり、またある者は、王党派としての悲哀を味わい亡命先の異郷で果てた。
本書は、激動の時代を生きたかれらの喜怒哀楽を描くことにより、人物史からなるアメリカ革命史像を構成し、現代アメリカの源流を鋭く探った力作である。
目次(内容と構成)
プロローグ―独立は宣言された!
Ⅰ ジョージ=ワシントン―農園主から将軍へ
農園主として
軍最高司令官として
Ⅱ サミュエル=アダムズ―「アメリカ革命のカトー」
急進的革命家
栄光から失意へ
Ⅲ ジョン=ディキンソン―和解派の闘将
帝国和解の道
愛国者として
Ⅳ トマス=ハッチンソン―国王の召使を自任して
政治権力の具象
流転の人
Ⅴ ジョーゼフ=ギャロウェイ―執念に生きた王党派
名望政治家
帝国連合案を振りかざして
エピローグ―独立とは何であったのか?
参考文献
年譜
さくいん