内容紹介
二〇世紀初頭は、まさに激動の時代であった。
この時代、藩閥とそれに連なる官僚が幅をきかせていた時代にあって、原敬の政治家としてのよみは深く、策は周密、実行は果断であった。
かれは、力で藩閥官僚政治を政党政治へ転換させた、この時代の政治舞台の脚本家であり、演出家であり、晩年はその主役であった。
本書は、著者が新しく発見した事実を盛り込み、時代の流れに即して、政治家原敬を浮き彫りにさせることに成功した。
目次(内容と構成)
はじめに
序 日本近代政治史と原敬
Ⅰ 賊軍の汚名のなかから
Ⅱ 政界の舞台まわし
Ⅲ 平民宰相
あとがき
年譜
参考文献
さくいん