内容紹介
一二世紀の中ごろ、ヴェネツィア生まれのマルコ=ポーロは、二五年にもわたる東方への空前絶後の大旅行の途にのぼった。
もちろんクビライの宮廷に向かったのである。
彼は単に旅行家、商人であったのみならず、ローマ教皇特使の任をも帯びていた。東西交渉の檜舞台で、彼は何を考え、何を観察し、いかに行動したのであろうか。
本書は、マルコの実像をもとめて“東方見聞録”を細かに読み返しつつ、その裏面より新しい視点で、マルコを生き生きと捉え直した力作である。
目次(内容と構成)
はしがき
序章
Ⅰ マルコ=ポーロ登場の前夜
Ⅱ 東方旅行
Ⅲ クビライの帝国
Ⅳ 未知の世界の見聞録
Ⅴ 東西世界の交流
Ⅵ マルコ=ポーロの遺産
年譜
参考文献
さくいん