内容紹介
『三国志演義』という虚構のプリズムを通してしか、われわれの前に像を結ばなかった諸葛孔明と司馬仲達。彼らの生きた三国の時代とははたして何か?
漢王朝の崩壊が三国時代の始まりであったが、それは単に一つの王朝が倒れただけではなく、古代統一国家が崩壊したのである。統一から分裂へ、これがこの時代を流れるキーワードであった。
本書は、孔明と仲達を軸に分裂の時代「三国志」の世界を明らかにするものである。
目次(内容と構成)
序文
序章
Ⅰ 臥竜
Ⅱ 荊州より益州へ
Ⅲ 孔明、丞相となる
Ⅳ 大業ならず
Ⅴ 孔明の死と仲達の栄達
年譜
参考文献
さくいん