内容紹介
宿命的に放浪者であった林芙美子。自身の苦悩を書き綴った「放浪記」「清貧の書」「稲妻」等を発表し、昭和の暗い時代を庶民と共に歩んだ。激動の時代に人間の生きるべき道を求め、長く人々の心を打つ文学を生み出した彼女の苛烈な生涯を紐解く。
目次(内容と構成)
第一編 林芙美子の生涯
流浪の子
青春の日々
栄光にむかって
暗い時代のもとで
戦後の混乱の中から
第二編 作品と解説
放浪記
清貧の書
泣虫小僧
稲妻
うず潮
『晩菊』とその周囲
茶色の眼
浮雲
年譜
参考文献
さくいん