内容紹介
明治元年生まれの徳冨蘆花は文字通り明治の年輪と共に歩いた人である。彼の心には常に自由なキリスト教精神と古い士族的倫理が渦まいていた。蘆花は常にいっていた。“私には見たこと、聞いたこと、感じたことしか書けない”。本書では彼の苦悩の人生を詳しく解き明かす。
目次(内容と構成)
第一編 徳冨蘆花の生涯
公卿衆の子
遭難
はなやかなデビュー
心的革命
自然の中へ
第二編 作品と解説
不如帰
灰燼
自然と人生
思出の記
黒潮
寄生木
みみずのたはこと
黒い眼と茶色の目
新春
富士
年譜
参考文献
さくいん