内容紹介
イギリスが産業革命によって大きく変動していた一八世紀,ウェスレーは英国国教会内にメソジスト運動を興した。その運動は社会の下層にいた人々に広く受け入れられ,衰えきっていた宗教心を復興することとなった。メソジスト運動の基調となった信仰は,彼が34歳の時に内的な苦闘の結果,ロンドンのアルダスゲイト街における小集会で得た回心体験を土台とするものであった。回心後のウェスレーは,愛と平和の福音を宣べ伝えるために旅する人となった。ウェスレーの神学は,今日のキリスト教世界の中に広く深く浸透している。
目次(内容と構成)
はじめに
Ⅰ ウェスレーの生きた時代
一八世紀のイギリス
英国国教会の性格
ピューリタニズムと高教会主義
臣従拒誓者
Ⅱ エプワースの司祭館
ウェスレーの家系
エプワースでの生活
Ⅲ 二つの回心
第一の回心
神聖クラブ
ジョージア伝道へ
第二の回心
Ⅳ 伝道の旅
モラヴィアニズムとウェスレー
ホイットフィールドとウェスレー
ウェスレーの説教
結婚と死と
あとがき
年譜
参考文献
さくいん