一般書籍

ベンヤミン

新装版 人と思想 88

著者・編者 村上 隆夫
判型 新書
ページ数 208ページ
定価(税込) 1,100円
ISBNコード 978-4-389-42088-8
発行年月日 2014/9/10

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内容紹介

一九世紀末のベルリンに生まれたユダヤ系ドイツ人ベンヤミンは,ドイツ市民階級の文化が没落し,ドイツ人とユダヤ人との共生関係が破局を迎えるのを目撃した。伝統的な社会秩序が崩壊していく中から,彼は自らの思想を作り上げた。おびただしく降り積もっていく歴史の残骸を拾い集めた彼は,その破局のうちにかつての黄金時代の面影を求め,また,未来のユートピアの姿をかいま見ようとした。暗く絶望的な世界のうちに,まばゆく光り輝く楽園の光景を一瞬の間浮かび上がらせること,これがベンヤミンの批評の方法であった。

目次(内容と構成)

はじめに
Ⅰ ベンヤミンの生涯
   ベルリンの幼年時代
   青年運動と戦争の時代
 ワイマール時代
   亡命の時代
   最後の日々
Ⅱ ベンヤミンの思想
   青春の形而学
   批評の理論
   ドイツ-ロマン主義の芸術批評とゲーテの親和力
   ドイツ悲劇の根源
   ブルーストとカフカ
   複製技術時代の芸術
   言語哲学と収集癖
   パリの遊歩街
   歴史の概念について
   あとがき
    年譜
    参考文献
    さくいん