内容紹介
フンボルトは若くしてゲーテ,シラーと肩を並べる古典主義者となったが,ロマン主義の到来をも予言した。自由主義的政治思想をもって国民主義を促した。歴史思想では「史学のベーコン」と称された。ナポレオンに敗北後プロイセン改革の一環としてベルリン大学を創立し,近代的大学の理念を基礎づけた。晩年には言語学=言語哲学において前人未踏の領域を開拓した。今やドイツやヨーロッパの政治・社会・分化は大変動を遂げたが,そうした変動を超えて,この偉大な普遍的精神は屹然と立っている。
目次(内容と構成)
まえがき
Ⅰ 青春彷徨
   自己育成と遍歴
Ⅱ 政治のなかの人間学
   青年期の国家=政治思想
Ⅲ 新人文主義の形成
   フンボルトの人間学
Ⅳ プロイセン革命をになう
   ローマ公使として
   教育改革の実践
Ⅴ 国家への転回
   フンボルトの国家活動
Ⅵ クリオの相貌
   フンボルトの歴史観
Ⅶ 美しい老年
   志操の高尚
    年譜
    参考文献
    さくいん
 
				 
		 
							
