内容紹介
「百千の心をもったシェイクスピア」と呼ばれるほど,シェイクスピアの劇には多種多様な人物が描き出される。彼はいったいどんな時代に生き,どんな仕事をした人なのか。彼自身について残されたわずかばかりの資料と,彼が書いた多くの作品群をもとに,イギリスのエリザベス朝のこの偉大な劇作家の全体像を考えてみることは,きわめて興味あることだろう。何しろ,この四〇〇年の間,彼はいつも,その時々の人々に同時代人のような親近感を持って受け入れられてきたのであるから。
目次(内容と構成)
はじめに
Ⅰ 新世界へ向けて
生まれと育ちと時代
Ⅱ 劇作家への道のり
情熱と挑戦の習作期
飛躍から安定へ
Ⅲ 広大無辺の宇宙へ
新しい劇場、新しい活動
深まりいく人生
あとがき
年譜
参考文献
さくいん