一般書籍

新装版 人と思想 73

ゾラ

著者・編者 尾崎 和郎
判型 新書
ページ数 224ページ
定価(税込) 1,100円
ISBNコード 978-4-389-42073-4
発行年月日 2015/9/10

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内容紹介

エミール=ゾラは『ルーゴン・マッカール双書』を書いたフランスの偉大な小説家である。『ナナ』や『居酒屋』を発表していた頃,彼は露骨で,卑猥であるとして非難されたが,その作品の底にはヒューマンな同胞愛が脈打っている。彼は社会的弱者に深い共感を持った社会派の小説家である。しかし,ゾラを小説家としてのみ評価することは適切ではない。彼は何よりも優れたジャーナリストであり,ドレフュス事件を世界史的事件として浮上させ得たのも,その優れたジャーナリスト的才能によってである。

目次(内容と構成)

まえがき
Ⅰ エミール=ゾラの生涯
 一、ロマン主義に心酔して
 二、絶望と放浪と
 三、若きジャーナリスト
 四、ベスト-セラー作家
 五、告発と亡命と
Ⅱ エミール=ゾラの思想
 一、戦争と右翼に抗して
  (1) 普仏戦争にさいして
  (2) パリ-コミューンの渦中で
 二、『ルーゴン・マッカール双書』
  (1) 科学と自然主義
  (2) 挑発の文学
 三、『三都市双書』
  (1) 『ルルド』
  (2) 『ローマ』
  (3) 『パリ』
 四、≪告発(われ弾劾す)≫
  (1) ドレフェス事件
  (2) 真理と正義を求めて
 五、ユートピアを求めて
   むすび
    年譜
    参考文献
    さくいん