一般書籍

人と作品

芥川龍之介

著者・編者 福田 清人 編/笠井 秋生 著
判型 新書
ページ数 200ページ
定価(税込) 1,320円
ISBNコード 978-4-389-40104-7
発行年月日 2016/8/30

オンライン書店で購入する

amazon
楽天

内容紹介

生後間もなく母の発狂という不幸に見舞われた龍之介は、芥川家の養子となり、幼少時を東京の下町で過ごした。早くから豊かな文学的才能の片鱗を見せ、作家への道を志した。師漱石が激賞した『鼻』で文壇にデビューし、『芋粥』の発表で新進作家の地位を確立した。以後は芸術至上主義への姿勢を明確にし、豊かな教養と知的な技巧の冴えを示した。晩年、異常なまでの芸術的精進はその精神と肉体を蝕み、人生への不安と懐疑の深まりにつれ、死の決意を抱かせるに至り自らその短い生涯を閉じた。彼は大正時代の最も卓越した小説家であり、日本近代文学史上比類なき短編作家といえよう。

目次(内容と構成)

第一編 芥川龍之介の生涯
 幼年時代の追憶
  暗い生まれ
  母の生まれた家
  小学校時代の追憶
  多感な中学のころ
 マントと角帽の青春
  高校生活とその友人たち
  書物の中の青春
  第三次「新思潮」の同人
  悲しき初恋
  漱石山房の若い弟子たち
 青年作家の誕生
  薔薇色の夜明け
  華やかな登場
  古都でのやすらぎ
  多種多様な衣裳
 疲労と転機の秋
  新しい試みの「秋」
  疲労と行き詰まりと
  相聞の詩
 死へ飛ぶ病雁
  休息を求めて
  死の準備
  死とその前後
第二編 作品と解説
 羅生門
 鼻
 蜘蛛の糸
 地獄変
 奉教人の死
 舞踏会
 杜子春
 藪の中
 トロッコ
 河童
 年譜
 参考文献
 さくいん