内容紹介
南海トラフ、都市直下型、富士山大噴火ー危機はいつ来ても不思議ではない!
なぜ日本列島には地震が多いのか、なぜ地震で津波が発生するのか?
地震多発国ニッポンで、私たちはどう備えていくべきか?
地震や火山の脅威から自分を守るために必携の一冊!
地球科学の最新情報がビジュアルとチャートでよくわかる!
目次(内容と構成)
はじめに
Chapter 1
迫り来る巨大地震
1 日本にはなぜ地震が多いのか?
■ 地中の「断層運動」が地震の正体
■ 発生箇所による3つのタイプ
■ 日本列島にある活断層という“爆弾”
■ なぜ「南海トラフ地震」が叫ばれるのか
■ 火山大国ならではの「火山性地震」
2 世界の巨大地震
■ 地震が発生するのはどんな場所?
■ プレートの衝突と沈み込み
■ プレート同士が衝突する「内陸型地震」
■ 世界の地震分布とプレート境界
■ トランスフォーム断層による地震
■ ヨーロッパの地震事情
■ 世界の大地震ランキング
3 南海トラフ地震の恐怖
■ なぜ南海トラフが“問題”なのか
■ 繰り返し発生する可能性
■ 周期性と連動性が大きな特徴
4 今後30年間で70〜80%の確率!?
■ 南海トラフ地震の「被害像」
■ 「3つの異常現象」への対応
■ 想定される南海トラフ地震の規模
■ 南海トラフ地震による被害想定額
■ 地震関連の情報提供システムは?
5 東北地方太平洋沖地震発生確率見直し
■ 依然として注意が必要
6 首都圏直下型地震はいつ発生するのか?
■ 「首都圏直下型地震」とは
■ 「南関東で発生」の高いリスク
■ すでに「活動期」に入った?
■ 東京の東半分は“超危険地帯”
7 日本は海溝型地震が発生しやすい位置にある
■ 海溝でプレートが沈み込むことによる地震
■ 海溝やトラフで地震発生の危険性大
■ 東北地方太平洋沖地震での大規模地殻変動
■ 土地の沈降観測で地震発生可能性を予測
[コラム] 都道府県別地震発生ランキング
Chapter 2
地震のメカニズムを解剖
8 地球内部の熱が地震を引き起こす!
■ 「プレートテクトニクス」と「プルームテクトニクス」
■ 構成物質による分類、硬さによる分類
■ 地球の表面を覆う地殻とプレート
9 地震波でわかる地球の深層
■ 地震波で震源までの距離を測る
■ 大陸地殻と海洋地殻
■ アイソスタシーとは何か
10 復活した「大陸移動説」
■ 海岸線の形から着想を得たウェゲナー
■ 過去にいくつもあった超大陸
[コラム] 地球の歴史上の「超大陸」
11 「海洋底拡大説」の登場
■ 海底が広がっていく?
■ ホットスポットはホットプルームが枝分かれした出口
12 地震を起こす「断層運動」
■ プレートの弱い部分でずれが生じる
■ 断層の3つの種類
■ 断層運動と地震波
13 活断層とは何か
■ 活断層は地震の“温床”
■ 確認されていない活断層は無数にある
■ 日本の主な活断層と地震発生確率
■ 日本の主な活断層と地震危険地帯
14 日本列島のテクトニクス
■ 「付加体」という考え方
■ 火山フロントの形成
■ 日本列島における付加体
15 フォッサマグナで見る日本列島の形成
■ なぜ日本にフォッサマグナができたのか
■ 関東を貫くフォッサマグナ
■ フォッサマグナの地層とは
16 中央構造線からわかる日本の骨組み
■ 1000㎞もの大断層「中央構造線」
■ 中央構造線は「地表の古傷」
17 日本の山脈の成り立ち
■ かつて「深海にあった」北岳
■ アルプスごとに異なる山のでき方
18 岩石から見る日本列島
■ 日本の地質構造の4つの区分
■ 変成岩・変成帯とは
■ 地質帯でわかる日本列島の歴史
[コラム] 日本のテクトニクスがもたらす恩恵
次世代エネルギー「メタンハイドレート」
火山と温泉・地熱
19 地震のメカニズムに迫る
■ 前震、本震、余震の3つのパターン
20 地震活動の周期性
■ 長期の間隔で発生する地震
21 地震の揺れと地盤の関係
■ 揺れやすさを決める要素とは
■ 軟らかい地盤が揺れやすい
■ 地震でどれくらい揺れるのか
■ 「どれくらい揺れやすいか?」を知るには
■ 「長周期地震動」とは何か
22 津波のメカニズム
■ 津波はなぜ起こるのか
■ 1万8000㎞離れても津波は来る
■ 東北地方太平洋沖地震の津波
■ 過去の大津波を引き起こした地震
■ 津波の速度はジェット機並み
■ 津波の前に潮が引く?
■ 東日本大震災が被害甚大になった理由
23 液状化現象
■ 液状化現象の発生メカニズム
■ 液状化現象でどんな被害が出るのか
24 土砂災害
■ 地震によっておこる土砂災害
■ 地震による斜面崩壊や地すべり
[コラム] 「いざ」のときに備える①
自宅に備えておくとよい備蓄品
Chapter 3
地震の予測と防災体制
25 地震予測はどこまで可能か
■ 予測と準備で災害を“未然に”防ぐ
■ 「時間予測」モデルとは何か
■ 津波を予測することはできるのか?
■ 地殻変動をモニターして地震を感知
26 地震多発国ニッポン・富士山の標高が変わる?
■「日本水準原点」が沈下
27 緊急地震速報の仕組み
■ 緊急地震速報の発信方法
■ 緊急地震速報のメカニズム
28 マグニチュードと震度
■ 地震の規模の算出法
■ マグニチュードとは
■ マグニチュードは何を示すのか
■ モーメントマグニチュードとは?
29 地震波の「P波」「S波」とは?
■ P波、S波とは何か
■ P波とS波の特徴
30 震源の位置をどう特定するのか
■ 震源までの距離の算出法
■ 震源域が大きな地震ほど規模が大きい
31 地震情報の発表基準
■ 気象庁の観測体制
■ 地震に関するさまざまな情報
■ 地震を知らせるシステム
■ 津波に関する情報
■ 津波警報・注意報
■ 津波情報
■ 津波予報
32 地震発生可能性の長期評価
■ 地震発生可能性を評価する
■ 地図で見る揺れの強さ
[コラム] 「いざ」のときに備える②
非常用持ち出しリュック(袋)に入れておくもの
Chapter 4
火山の災害に備える
33 火山活動にともなう地震
■ 火山と地震の関係
■ 火山はどのようにしてできるのか
■ 火山性地震の3つのタイプ
■ 日本の火山の分布
■ 玄武岩質マグマ
■ マグマは何からできているのか
■ 火山噴火による噴出物
34 日本の火山
■ 日本列島は活火山の密集地帯!?
■ 「最近」も噴火している日本の火山
■ 常時監視されている50の火山
35 災害を引き起こす火山現象とは
■ マグマが圧力に耐え切れず地表に噴出
■ 火山フロントとホットスポット
■ 災害を引き起こす噴火現象
■ 火山活動全般に関する用語
36 火山の監視体制
■ 迅速な速報体制を構築
■ 遠隔地から先行現象を捉える
■ ときには現地に飛んで調査する
■ 常時観測50を含む111の火山を徹底観察
■ テレメータによる連続監視
37 噴火警報と警戒レベル
■ 被害が想定される場合に出される「警報」
■ 「火山噴火予知連絡会」とは
■ 「噴火警戒レベル」の考え方
38 降灰・火山ガス
■ 降灰と火山ガスの予報
■ 降灰予報の詳細
■ 降灰予報の仕組みと降灰量階級
39 富士山と巨大地震
■ 富士山は他とは成り立ちが違う
■ 富士山をつくった地殻
■ 噴火と地震は連動して起こる?
■ 富士山は「3階建て」「4階建て」?
■ 富士山の特異な地質
■ 富士山が噴火するとどうなる?
[コラム] 「いざ」のときに備える③
大地震・大災害に備えよう