内容紹介
■今次の指導要領で示された「対話や議論を通じて、自分の考えを根拠とともに伝えること」。こうした「話し合い」のスキルを身につけた子どもたちが、さまざまな人々と協働していくことが、これからの社会で望まれています。
■本書は「話し合いでつくる授業」の実践のために、「交渉」をキーワードに必要な理論や手法をまとめたものです。中学校社会科、高校公民科の構成項目を意識した授業事例集となります。
目次(内容と構成)
交渉の七つの指針
入門編
第1章 世界は交渉でできている
コラム オレンジ事件
第2章 交渉教育と法教育をともに学ぶことの必要性
第3章 中・高公民で交渉教育の授業を創る
第4章 よい交渉をするための七つの指針
コラム 理想的な交渉―三方よし―
理論編
第1章 政治と話し合い
第2章 法と話し合い
第3章 経済と話し合い
第4章 国際政治・経済と話し合い
第5章 情報と話し合い
第6章 交渉と哲学・倫理
コラム 幸福・正義・公正と交渉
実践編
第1章 政治と話し合い
やってみよう模擬交渉
1 基本的人権
2 国会
3 内閣(行政)
4 地方自治
5 選挙
コラム 映画『All the Way』
第2章 法と話し合い
1 ルールやきまり
2 契約
3 裁判所
コラム 交渉における裁判の使い方
第3章 経済と話し合い
1 企業
2 市場経済
3 金融
4 財政
5 社会保障
6 労働
コラム 複数ステージの交渉
第4章 国際政治・経済と話し合い
1 経済のグローバル化
2 地域紛争
3 国際連合
4 軍縮
5 資源・エネルギー
6 日本の国際貢献
視点 EUによるアメリカ産ホルモン牛の輸入制限は認められるべきか
コラム グローバルな感染症対応からの教訓
第5章 情報と話し合い
1 情報モラル
2 SNS
3 ビッグデータ・個人情報
コラム 交渉は情報戦
第6章 倫理と話し合い
1 議論(交渉)の仕方
2 源流思想と交渉
3 西洋思想
4 日本思想
5 生命倫理
6 環境保護
視点 倫理思考実験と交渉
コラム 信頼醸成と交渉
付録 学習指導要領との対照表(中学校社会科 公民・高等学校公民科)
中学校学習指導要領社会
高等学校学習指導要領公民
編著/執筆者/編集協力一覧