一般書籍

新装版 人と思想 47

本居宣長

著者・編者 本山 幸彦
判型 新書
ページ数 240ページ
定価(税込) 1,100円
ISBNコード 978-4-389-42047-5
発行年月日 2014/9/10

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内容紹介

宣長の学問は,若き日の京都で味わった青春の情感をぬきにしては語れない。この情感が平安の和歌,物語の中で確実に追体験されたとき,宣長の「もののあはれ」の思想が生まれた。宣長の古典研究は,厳密な考証の学であったが,それはそのまま彼の思想だった。宣長の学問は人間の情感こそ,人間の真実だという彼の思想を基礎とし,その思想の確認を内に包んで築かれる。宣長が半生涯をかけた『古事記』の研究も,それにほかならなかった。

目次(内容と構成)

はじめに
Ⅰ 青春の人間像
   宣長をめぐる環境
   幼少年期の宣長
   京都遊学
Ⅱ 宣長学の完成
   研究者宣長
   市井の人として
   宣長学の宣揚
   晩年
Ⅲ 主情主義的人間観の形成
   青春の思想
   和歌と人間――『あしわけをぶね』
   「物のあはれ」と王朝社会
Ⅳ 古道と人間
   『古事記』の研究
   古道論
   古道と真心
Ⅴ 古道と政治
   本居宣長の政治思想
   結びにかえて――本居宣長と学問
あとがき
年譜
参考文献
さくいん