内容紹介
ベーコンは,人類の福祉の発明家たらんとした哲学者であった。このため彼は広い分野の学問を手がけ,理論と実践の統一を目指し,学問の正しい方法の発明を企てたのである。学問上の大計画を達成するため,下院議員から大法官にまで登りつめ,国王の廷臣を自認した。しかし,晩年は収賄によって失脚し,ゴランベリーハウスに隠棲した。それでも彼は最後まで研究と著述に専念し続けた,科学の鼓吹者であった。
目次(内容と構成)
はじめに
Ⅰ 革新の時代
イギリスの宗教改革
絶対王政と第一次産業革命
Ⅱ ベーコンの生涯
エリザベス朝の花園
孤独の影
またたく栄光
巨星墜つ
Ⅲ ベーコンの著作と思想
学問の改革をめざして
学問の擁護と分類――『学問の前進』
『大革新』と『新機関』
ベーコンの遺したもの
年譜
参考文献
さくいん