内容紹介
イギリスの名門に生まれたラッセルは,第一次世界大戦のとき,徹底的な非戦論を唱えて,ケンブリッジから追放され,半年間投獄された。一九四七年からアムステルダムで原子力管理を講義したり,彼の行動は,権威に反対し,ボリシェヴィキに反対する「権力論」を背景に平和への大行進を行うなど,現代平和主義者の旗手であった。
目次(内容と構成)
ラッセルについて
Ⅰ 孤独から希望への人間形成
二〇世紀の巨人ラッセル
イギリス社会とラッセル家の伝統
孤独な少年時代の悩み
希望に満ちた青春時代
不朽の業績への礎石を築く
ケンブリッジの講師となる
Ⅱ 世紀の思想家の理論と実践活動
第一次世界大戦と思想の転回
マルクス主義への賛否
内外ともに平穏な著作活動
ビーコン・ヒル学校の教育
アメリカでの波瀾と障害のとき
往年の叛逆者ついに寵児となる
新分野の開拓と仕上げ
科学兵器の登場と人類の危機
世界平和運動の実践に乗り出す
ヒューマニストとしてのラッセル
あとがき
年譜
参考文献
さくいん