内容紹介
インド独立運動の偉大なる指導者であったガンジーは”大いなる魂”と呼ばれ,非暴力主義に立つ不殺生を基調に,インド貧民の解放と人種差別の撤廃に生涯を捧げた。彼が殺されたとき,民衆は父を失ったごとく悲しみ,棺を取り巻いたが,それは彼が政治的指導者であったばかりでなく,万人のための生活の哲学をもっていたからであった。
目次(内容と構成)
Ⅰ ガンジーの生涯
ガンジーの百年
幼少年時代とその背景
南アフリカ時代
インドに帰って
農民とともに
ガンジーとタゴール
塩の進軍
円卓会議とその周辺
死にいたる断食
政治第一線からの引退
ガンジー的な見解 ――産児制限と黒人問題――
アシュラムの内と外
蒋介石への手紙
愛する者の死
劇的な生涯
Ⅱ ガンジーの思想
ガンジー主義について
ガンジーにおける真と美 ――学生の四つの疑問――
宗教的融和の問題
ガンジー主義と社会主義
ガンジーと農民
カダールの倫理
不可触民の問題
ガンジーにおける多数と少数
ガンジーの生き方 ――否定の道――
死
批判のための一章 ――ガンジー生誕百年に――
年譜
参考文献
さくいん