内容紹介
≪ジャン・クリストフ≫でノーベル文学賞を受賞されると,その賞金の全部を万国赤十字社に寄付したロマン=ロランは,あくまで理想主義的な人間像を表現しようとした。とくに第一次世界大戦中は反戦運動に加わり,平和のために筆をもって戦い続け,ヨーロッパの良心といわれた。その人道主義と彼の生涯を解明する。
目次(内容と構成)
Ⅰ ロマン=ロランのおいたちと生涯
家系の木
修業時代
ロランの結婚と離婚
人民戦線とロラン
ロランと女性
ソフィーア=グエリエーリ=ゴンザーガ
マルヴィーダ=フォン=マイゼンブーク
ロマン=ロランと音楽
Ⅱ ロマン=ロランの思想
ロマン=ロランの哲学
ロマン=ロランとペシミズム
ロマン=ロランとオブティミズム
『ベートーヴェンの生涯』
『ジャン=クリストフ』
ロマン=ロランと革命
『魅せられたる魂』
ロランとベートーヴェン研究
あとがき
年譜
参考文献
さくいん